Blancco 導入事例 オリックス・レンテック株式会社

多機能化が進む最新デバイスへの迅速な対応とワークフローを利用した業務効率化により相模原技術センターが目指す生産性と品質の両立に貢献

オリックス・レンテック株式会社 相模原技術センター
オリックス・レンテック株式会社 相模原技術センター

お客様情報

  • 会社名 : オリックス・レンテック株式会社
  • 所在地 : 〒141-0001 東京都品川区北品川5丁目5番15号 大崎ブライトコア
  • 事業内容 : レンタル事業、3D プリンター事業、各種サービス
  • Webサイト : https://www.orixrentec.jp/
  • 相模原技術センター :  〒252-5212 神奈川県相模原市中央区田名字赤坂 3700-1 GLP ALFALINK 相模原 1 東棟 3 階
  • ICT 機器のリファービッシュ、キッティング、保管、そして物流の拠点となっているオリックス・レンテック株式会社の相模原技術センター。Blancco のソリューションはデータ消去による情報漏えい対策だけでなく、多機能化が進む最新デバイスへの迅速な対応とワークフローを利用した業務効率化により同センターが目指す生産性と品質の両立に貢献しています。

導入製品/ソリューション

  • Blancco Drive Eraser
  • Blancco Mobile Diagnostics & Erasure
  • FeliCa Check & Eraser
  • Blancco LUN Eraser
  • Blancco Management Portal

Blanccoが実現したこと

  • Bullet icon ワールドワイドにおいて各種管理団体・主要組織より認定/承認/推奨されており、顧客に対して消去の品質を担保
  • Bullet icon ワークフローの導入により、スタッフの習熟度に依存せず作業が可能
  • Bullet icon 多機能化が進む最新デバイスの特殊な機能の検知や消去へ迅速に対応
  • Bullet icon 当社技術センターにおけるレンタルから返却されたすべてのICT機器の診断と消去を一元管理

ワークフローを導入することで作業工程が標準化・自動化され、検査効率の向上と品質の安定化を図ることが出来ております

山本 大輔 氏
オリックス・レンテック株式会社
技術本部 技術二部 ICT 機器チーム
主任

ICT 機器の運用に特化した相模原技術センター

1976年に日本初の計測器レンタル会社としてスタートしたオリックス・レンテック株式会社。計測器や分析機器のレンタルを中心に、さまざまな業種の法人企業向けに先端技術のレンタルとソリューションを提供しているオリックスグループの企業です。取り扱うレンタル機器は業界トップクラスを誇り、約4万種、約370万台(2025年3月末)に及びます。同社は現在、全国に4つの技術拠点を展開しています。中でも PC、サーバー、モバイルデバイスなど ICT機器に特化しているのが神奈川県相模原市にある相模原技術センターです。東京都心から 40km圏内に位置し、東名、圏央道などへのアクセスが良好な同センターは ICT機器のリファービッシュ、キッティング、保管、そして物流のための重要な拠点となっています。

オリックス・レンテック株式会社 相模原技術センター
オリックス・レンテック株式会社 相模原技術センター

同社 技術本部 技術二部 ICT機器チームリーダー 村角 宣行 氏は、相模原技術センターが取り組んでいる大きなテーマとして、生産性向上と品質向上の両立を目的としたDX化を挙げています。

「品質を下げずに生産性をいかに上げていくかが大きなテーマです。スタッフを増やすことで、生産性を上げることはできますが、コストも上がってしまいます。人材確保が難しくなっているという現状もあります。コストを抑えつつ、生産性と品質を両立するために、センター全体としてDX化を推進し、ロボットストレージによる倉庫作業の自動化、自動搬送ロボットによる資産搬送を実現しています」(村角氏)

村角 宣行 氏 
オリックス・レンテック株式会社
技術本部 技術二部 ICT 機器チーム
チームリーダー

Blancco の選定理由 – 多くの機関から認定された高い品質と日本法人によるきめ細かなサポート

同社では現在、レンタルから返却された ICT 機器の診断とデータ消去に、Blancco のデータ消去ソフトウェアを導入しています。PC、サーバーの検査に、Blancco Drive Eraser と Blancco LUN Eraser。モバイルデバイスの検査に、Blancco Mobile Diagnostics & Erasure。そして、検査・消去ログの管理に、Blancco Management Portal を利用しています。

オリックス・レンテック株式会社 相模原技術センター 
PCのデータ消去作業
オリックス・レンテック株式会社 相模原技術センター
PCのデータ消去作業

Blancco の選定理由に、ワールドワイドにおいて各種管理団体・主要組織より認定/承認/推奨されている信頼性と多様な消去方式を網羅していることを挙げています。技術本部 技術二部 ICT 機器チーム主任 山本 大輔 氏は、これにより、顧客に対して消去の品質を担保できることを強調します。

「さまざまなデータ消去製品がある中で、我々がBlancco ソリューションを選ぶ1番の理由は、ワールドワイドの多くの団体・機関から製品認定を受けている点です。さらに、厳格な政府機関や国家機関の要求も満たしているため、信頼性の高いソリューションとして、お客様に対しデータ消去の品質を担保することができます。データ消去ソフトウェアは、極端な話、データが消えればいいよね?という見方もあると思いますが、品質を担保するということになると、やはり、認定を受けているというのは強みだと言えます」(山本氏)

山本 大輔 氏
オリックス・レンテック株式会社
技術本部 技術二部 ICT 機器チーム
主任

さらに、村角氏は Blancco について日本法人があり国内向けのサポート体制が整っている点も、重要なポイントだと話します。

「オペレーションコストを下げるという観点では、他にもっと安価なデータ消去製品はないのか?という探求は必要であり、定期的に他社製品と比較していますが、Blancco は、日本法人があり国内向けのサポート窓口がオープンになっているという点も大きなアドバンテージです。常に密に連携いただいて当社の細かい要望に応えてもらっています。ライセンス単価だけを比較するともっと安価なソリューションもありますが、データ消去は当社のビジネスの根幹に関わる部分ですので、単に安いだけで選ぶことはできません。」(村角氏)

ワークフローの導入により、相模原技術センターが目指す生産性と品質の両立に貢献

Blancco は、当初、データ消去による情報漏えい対策、顧客に対するデータ消去品質の担保を重要な目的としていましたが、現在は、相模原技術センターが取り組む生産性と品質向上の両立にも貢献しています。この部分に関して、山本氏は、Blancco ワークフローを活用した作業手順の効率化や一貫性の確保を高く評価しています。

「ワークフローを導入することで、作業工程が標準化・自動化され、検査効率を向上させることが出来ております。ワークフローは必要に応じて修正し、ボトルネックの排除に繋げています。Blancco はソフトウェアとして提供されている製品ですので、さまざまな機能を持っている一方、当社オペレーションに不要なものも多くあります。それらをワークフローによってマスク化することで、現場のスタッフが迷うことなく、作業に集中できるようになっています。これまで手入力で処理していた工程を選択式にしたり自動化したりすることで作業ミスの削減・生産性向上に繋がっています。ワークフローの更新・修正が迅速に出来ることも安定運用するための大きなメリットとなっております。」(山本氏)

効率化を阻むデバイス多機能化に迅速に対応

作業の効率化を妨げる課題として、近年のデバイス多機能化が挙げられます。

「近年のデバイスは 多機能化が進んでいます。eSIM、セキュリティチップ(TPM)、ファームウェアに組み込まれたセキュリティ機能、クラウドと連動した管理機能などがデバイスに搭載されるようになり、通常のデータ消去では、これら機能の無効化や解除ができず、再レンタルや販売の妨げとなっています。デバイスの多機能化は日々進化しているので、Blancco 社には更なる多方面への対応を期待しています」(山本氏)

オリックス・レンテック株式会社 相模原技術センター 
モバイル端末のデータ消去作業
オリックス・レンテック株式会社 相模原技術センター モバイル端末のデータ消去作業
オリックス・レンテック株式会社 相模原技術センターのBlanccoソリューションご利用環境
オリックス・レンテック株式会社 相模原技術センターのBlanccoソリューションご利用環境

センターで実施したすべてのデータ消去を一元管理

さらに、同センターではデータ消去のログ管理に、Blancco Management Portal を活用して、管理面でも効率化を実現しています。Blancco Management Portalを活用した管理について、山本氏は次のように話します。

「当社技術センターで実施したすべてのデータ消去ログは、Blancco Management Portalに集約して一元管理しており、すべての消去が記録されるようになっています。管理画面もカスタマイズしており、利用した消去方式、管理番号、ディスクのシリアル番号など、当社運用上重要なものをすぐに確認できるように設定しています」(山本氏)

さらなる生産性向上のための目標設定とシステム全体の進化

村角氏は作業スタッフの習熟レベルを補完するものとして、Blancco を含めたシステム全体の進化に期待しています。

「検査スタッフの習熟度は年々進化しており期初に設定した目標値を毎年更新しております。それに合わせて私たちは、提供するシステムをより効率化させ、生産性と品質の底上げを図り続ける必要があります。今後のBlancco社にも期待しています」(村角氏) 

本文中に記載されている会社名及び商品名は、各社の商標または登録商標の場合があります。

本文中の記載されている内容は、2025年9月現在のものです。